ゼロから始める経営学 Vol.34

付録1 経営学の変遷―組織論と戦略論の前史


2 戦略論の変遷


・経営計画論…組織の業務を無駄なく遂行し、組織体に明るい未来をもたらすためには一定の手続きを経てきちんとした計画が立てられなければならない。


・初期の経営計画論では予算管理と財務管理が強調された。


・第二次世界大戦後のアメリカ企業ではより長期的視野に立って投資計画と資金調達を考える必要があることを認識した。


・長期経営計画の出発点は販売予測で、これは過去の時系列的変化の把握に依存する。


・長期経営計画は高度に多角化された企業にとっては相対的に活用が難しいことが分かってきた。


・長期経営計画の強調は、戦略性の欠如の指標とさえいわれるほどである。


・経営計画論が壁にぶつかった時に、戦略論が確立されきた。大きな役割を果たしてきたのは次の三人である。


・ピーター・ドラッガー…疑いなく20世紀の経営思想の第一人者で著書で事業定義の考え方を詳細に論じ、ドメイン戦略論の先駆けとなった。


・ケネス・アンドリュース…著書で戦略の基礎概念や環境の機会と脅威それに基づくSWOT分析など議論に起源を持つ概念や分析手法がたくさん紹介されている。


・イゴール・アンゾフ…戦略的意思決定を合理的に進めるためのモデルを開発し、ギャップ分析とシナジー(相乗効果)の概念がその基盤であった。このモデルは絶え間ない環境変化の中で拡大的多角化を目指す企業にとって特に有効とみなされてきた。


・以前の「作れば売れる」「売れれば儲かる」という時代ではなくなり、より意識的な市場開拓と利益の確保とが重要課題となった。


・成長の鈍化のもう一つの重要な帰結は、企業における多角化の推進という課題である。


・この環境下で長期経営計画は役に立たなくなり、ビジネス分野ごとに戦略をセグメント化するという考え方が浮上してくる。


(参考)経営学 入門(下)

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